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沖縄県透析患者における悪性腫瘍の実態と一般住民との比較
(沖縄県内透析施設における多施設研究)

この研究は、通常の診療で得られた記録を使って行われます。このような研究は、国が定めた指針に基づき、対象となる患者さんのお一人ずつから直接同意を得るかわりに、研究の目的を含む研究の実施についての情報を公開することが必要とされています。研究結果は学会等で発表されることがありますが、その際も個人を特定する情報は公表しません。

1.研究の対象
2015年1月1日~2019年12月31日に当院で維持透析を受けられた方
2.研究目的・方法

悪性腫瘍(がん)は、日本における死亡原因1位であり、今や2人に1人がかかる病気といわれる時代となりました。外国での調査では、透析患者さん・腎移植患者さんはそうでない人に比べて、1.4~2.6倍がんにかかりやすい、というデータがありますが、日本ではどのような状況なのか、実は分かっていません。また、じん臓の弱い患者さんにおこりやすいがんの種類や、じん臓が悪くなってからの期間が短い、長い、などで、おこりやすいがんの種類が異なるのではないか、日常診療で医療者が感じていることはありますが、大規模での調査がありません。

この研究は、2015年から2019年までの5年間に透析や腎移植を受けられた方で、「がん」と診断された方について調査し、その特徴をまとめるものです。年齢や性別をそろえた沖縄県全体のデータと比較し、透析患者さんや腎移植患者さんにおけるがんの特徴を明らかにしていきます。その結果により、医療者側にとっては、個々の患者さんに対して、適切ながん検査(スクリーニング)を提案できる可能性があります。患者さんにとっては、自分におこりやすいがんの検査を受けることで、がん早期発見につなげられることを、その目的としています。

研究実施期間:施設院長承認後~2021年12月31日
(登録期間:施設院長承認後~ 2020年12月31日)

3.情報の利用拒否
情報が当該研究に用いられることについて、患者さんもしくは患者さんのご家族等で患者さんの意思及び利益を代弁できる代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、「7.お問い合わせ先」までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。
4.研究に用いる情報の種類
情報:年齢、性別、透析導入年月、喫煙歴、がんの種類、治療内容 等
5.外部への情報・試料の提供
研究施設への情報の提供は、診療録情報から紙媒体に転記され郵送により提供されます。研究のどの段階でも特定の関係者以外がアクセスできない状態で行います。対応表は、当センターの個人情報管理者が保管・管理します。
6.研究組織
首里城下町クリニック第一、第二 新川 葉子 ほか
沖縄県透析医会、沖縄県人工透析研究会 各施設
7.お問い合わせ先
本研究に関するご質問等がありましたら以下の連絡先までお問い合わせ下さい。
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。
照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:
研究責任者:
中部徳洲会病院・泌尿器科 副院長 大城 吉則
住所:〒901-2393 沖縄県中頭郡北中城村字比嘉801番地  電話番号:098-932-1110

研究代表者:
首里城下町クリニック第一・内科 新川 葉子
住所:〒902-0062 沖縄県那覇市松川3丁目18番30号   電話番号098-885-5002

(2020年10月10日作成(第1.0版))

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